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排気管系統計画に際しての留意点
排気系圧力損失の検討
排気系統の圧力損失合計が、エンジン許容背圧値以下であることを確認します。
排気系が複数ある場合の検討
並列運転時や、ボイラ設備等、排気系統が複数ある場合は、それぞれの排気系(排気管)は独立させて、屋外へ放出することが原則です。止むを得ず合流させる場合は、種々の問題が発生する恐れがありますので、次項を検討する必要があります。
1.合流後の圧力損失の検討
停止側機関排気系への排気ガス逆流が起こらないように、合流後の圧力損失合計が負の値となるようにします。

ΔPa + ΔPb + ΔPc - ΔPd + ΔPout < 0 ……(※)
ΔPa : 合流損失
ΔPb : 煙突内摩擦損失
ΔPc : 煙突出口吹き出し損失
ΔPd : 煙突のドラフト効果
ΔPout : 煙突出口に対面する風圧(上方排出時ΔPout=0とします)

上記(※)式を満足す場合、停止側機関の合流口においては、負圧(吸い出し圧力)となり逆流することはありません。ここで は、風速により変動範囲が大きいため、排気の排出方向を上方とし、横風の対面風圧を受けない構造とする必要があります。 (この場合 =0として計算できます)
2.未燃ガスの合流部での引火時の対策
排気系を合流させた場合、次のようなケースにおいて未燃ガスの着火が考えられます。 1台の機関が運転中にもう1台の機関が追従運転に入り、追従機関が、もし着火ミスにより起動失敗した場合、 その未燃ガスが合流付近で先発機関の高温排気ガスに合流し着火する恐れがあります。 又、高温雰囲気が追従機関の排気系に熱伝道した場合は、合流部以前においても着火する恐れがあります。 並列運転時2台のうち1台が、着火ミスを起こした場合も同様です。 上記の対策としては、各機関に特殊な排気逆流防止弁を設置するか、又は、着火した時の燃焼圧力(爆風時)が、速やかに屋外大気へ放出され、排気系への影響を少なくするよう考慮する必要があります。
排気系統背圧の計算方法について
社団法人日本内燃力発電設備協会発行の「自家用発電設備専門技術者講習テキスト」に準じます。