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耐振措置・基礎への伝達荷重1

耐振措置の基準

局部震度法による設備機器の地震力

※建設設備耐震設計・施行指針 2014年版(抜粋)
動的解析が行われない通常の構造の建築物については、次式を適用して設計用水平震度KHを求める。

KH=Z・Ks Ks:設計用標準震度(表の値以上とする)
Z:地域係数(通常1としてよい)

局部震度法による建築設備機器の設計用標準震度
設置階 建築設備機器の耐震クラス 適用階の区分
耐震クラスS 耐震クラスA 耐震クラスB
上層階
屋上及び塔屋
2.0 1.5 1.0 適用階の区分
中間階 1.5 1.0 0.6
地階及び1階 1.0(1.5) 0.6(1.0) 0.4(0.6)
(  )内の値は、地階及び1階(地表)に設置する水槽の場合に適用する。

上層階の定義
・2~6階建ての建築物では、最上階を上層階とする。
・7~9階建ての建築物では、上層の2層を上層階とする。
・10~12階建ての建築物では、上層の3層を上層階とする。
・13階建ての建築物では、上層の4層を上層階とする。

中間階の定義
・地階、1階を除く各階で上層階に該当しない階を中間階とする。
・上記表における「水槽」とは、受水槽、高置水槽などをいう。

※各耐震クラスの適用について

  • 1.設備機器の応答倍率を考慮して耐震クラスを適用する。
  • (例:防振装置を付した機器は耐震クラスA又は、Sによる。)
  • 2.建築物あるいは設備機器等の地震時あるいは地震後の用途を考慮して耐震クラスを適用する。
  • (例:防災拠点建築物、あるいは重要度の高い水槽など。)
  • 【注意】クラスの適用は「施主」が決定する。

アンカーボルト

アンカーボルトに加わる引抜力とせん断力

床、基礎支持の場合(短形断面機器)

  • アンカーボルトに加わる引抜力とせん断力

記号の説明

  • G:設備機器重心位置
  • W:設備機器の重量 (kN)
  • Rb:アンカーボルト1本に作用する引抜き力 (kN)
  • Q:アンカーボルト1本に作用するせん断力 (kN)
  • τ:アンカーボルト1本に作用するせん断応力度 (kN/cm2
  • n:アンカーボルトの総本数
  • n1:設備機器の転倒を考えた場合の引張りを受ける片側のアンカーボルト本数
  •   (図において検討方向の片側に設けられたアンカーボルトの本数)
  • hG:支持面から設備機器重心までの高さ (cm)
  • ℓ:検討する方向から見たアンカーボルトスパン(cm)
  • G:検討する方向から見たアンカーボルト中心から設備機器重心までの距離(但しℓG≦ℓ/2) (cm)
  • FH:設計用水平地震力(FH=KH・W) (kN)
  • A:アンカーボルト1本当たりの軸断面積(呼称による断面積) (cm2)
    *アンカーボルトの軸断面積Aには呼称による断面積を用いる。

引抜力

  • アンカーボルトに加わる引抜力

せん断力

  • アンカーボルト1本に作用する断応力度τとせん断力Q

※建築設備耐震設計・施工指針 2014年版 P18より抜粋


アンカーボルトの選定

アンカーボルト1本当たりの短期荷重による引っ張り力

  • 引抜き力Rbとせん断力Qによる方法

※建築設備耐震設計・施工指針 2014年版 P54・P55より抜粋