「令和6年 能登半島地震」による非常用自家発電設備の稼働・被害状況報告について
2024年04月10日

「令和6年 能登半島地震」で被災された地域の一日も早い復旧と復興を、心よりお祈り申し上げます。

一般社団法人 日本内燃力発電設備協会が、非常用発電機の主要メーカーにアンケート調査したところ、石川県内で、12台の非常用発電機に地震による異常があったと報告がありました。

異常の内訳は、

  • 燃料切れ(5台)
  • 配管破損による冷却水漏れや燃料漏れ(2台)
  • 冷却水温度スイッチ故障による保護装置の誤作動(1台)
  • ラジエーターファンがカバーに接触して破損(1台)
  • メンテナンス不良(1台)
  • 操作ミス(2台)

また、石川県外の地域でも、異常報告がありました。

  • 蓄電池の放電による始動不能。
  • エンジンの「戻り燃料受け」からの漏油。
  • ブリーザ管からの漏油。
  • 給水弁の固着。
  • 減圧水槽オーバーフロー管の詰まりによる漏水。

石川県には、主要メーカーの防災用発電設備の設置数が約2,196台(一般的な耐用年数30年程度を想定)あるそうです。しかし非常用発電機の殆どは、設置時点でメーカーの手を離れてしまい、その後の状況をメーカーが把握する事は非常に困難です。上記の報告の「件数」はあくまで、メーカーが把握できた異常でしかありません。

一方で上記の異常の「内容」に着目すると、地震の揺れで生じた破損以外、点検で発見できるものが殆どだと分かります。「実際に起きた異常」を教訓として受け止め、再び起きることが無いように備えたいところです。

非常用発電機の点検や整備や更新は、三友工業へお問い合わせください。


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