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非常用発電機:メンテナンス事例

“袴腰TNでの発電機整備“

愛知県一宮市~富山県小矢部市までの、東海地方と北陸地方を結ぶ、東海北陸自動車道。その57カ所あるトンネルの内、五箇山ICと福光IC間にある、「袴腰トンネル(はかまごしトンネル)」は専用の避難用トンネルが設けられ、火災発生時など為の避難用経路が確保された、全長5,939mのトンネルです。 2008年7月末、日本各地で続いている局地的な大雨・集中豪雨による災害(電柱倒壊など)で、袴腰トンネルへの電力供給が困難な状態に陥り、自家発電設備による供給に頼らざるを得なくなりました。発生当時、上り車線側は避難用トンネル連絡口付近を除いて照明は殆ど消灯しており、下り車線側だけがうっすらと点灯しているような状態で非常に暗く、走行車は皆ライト点灯の上に普段の何倍もの細心の注意を払っての走行を余儀なくされたという状態たったようで、自家発設備の専門スタッフによる調整が必要との連絡を受けて、私たち三友メンテナンス部門・テクニカル営業部が、復旧するまでの間の十分な燃料と耐久性を持った部品への交換、その他細部までの点検・整備を行い無理なく稼働させることが出来ました。突発的な気象状況の変化に伴い、益々非常用自家発電設備の普段からの整備・調整、早期の不良部の発見や部品交換などが大切になってきているのは確かです。

総合所見
1.交換部品2.調整及び確認作業
1.エンジンオイル CD級 10W 30
2.ロングライフクーラント
3.燃料エレメント
4.潤滑油エレメント
5.排気温度計
6.計器盤防振ゴム
40L
14L
1個
1個
1個
3個
1.クランク室内内部点検及び
 内部清掃
2.吸・排気弁スキマ調整
3.Vベルト張り調整
結果良好

0.4mm調整
たわみ14mm調整
(調整前約45mm)
3.部品交換・調整後の実負荷運転記録
負荷周波数回転数潤滑油圧力冷却水温度潤滑油温度排気温度
110kW60Hz1800min-10.4MPa75℃89℃335℃
4.ご提案
他機場においても設備機能維持の為、年1回の保守点検実施のご検討をお願いします。


潤滑油消費量について(参考)
1)運転開始時から停止時までの時間経緯について
① 7月28日(月)AM8:07 停電により自家発運転開始
② 8月 1日(金)PM15:00 頃自家発運転中に潤滑油2L補給 ※1
③ 8月 5日(火)AM9:30 頃点検作業実施の為自家発運転停止
④ 自家発停止1時間後、機関潤滑油レベルゲージにての確認値L~H間で約70% ※2
※1 補給量を2Lと想定した根拠
A ①の運転開始時潤滑油量をHレベルの満油と仮定した
B ②自家発発電電力を100Kwと仮定した
C 運転時間合計を103hとした (①~②までの時間合計)
ABCと潤滑油消費量を0.0002L/Kw/hと想定した結果の潤滑油消費推定量を下記の計算式よりもとめた
■100Kw×103h×0.0002L/Kw/h=2.06L
※2 ①の運転開始時潤滑油量をHレベルの満油と仮定した結果よりの実消費量の計算
※本機関の潤滑油容量:最大29L・有効7L(L~H)
①´2L(8月1日補給分)②´7L×30%=2.1L ③´時間合計193.5h(①~③までの時間合計)
4.1L÷193.5h×100Kw=0.00021L/Kw/h